第37章 親の気持ち?
-葉月が他の男の客と話しただけで、もやもやすると言った。
「あれだけ気に入っているのを自覚したら、途端に、御殿に葉月さんを連れて行っちゃうんじゃないかと思うよ」
「そ、そうか…政宗に葉月をめかしこませて、襲わせろ、と言われたんだが…」
舞の言に、秀吉は苦笑するしかなかった。
「政宗、秀吉さんにもそれを言ったんだね」
「それ?」
「お祭りの日に三成くんが葉月さんを襲えって事。
政宗が一人で騒いでるんだよね」
「ああ、政宗なら言いそうだよな」
秀吉はちょっと表情を改めて言う。
「まぁ、あの二人も大人だしな。何かあってもおかしくはないんだよな」
「そうだけど。秀吉さん、本当に二人の事、親のように気にしてるね」
くすくす笑いながら舞が言う。
「親…」
舞に言われ、渋い顔を秀吉はした。