第4章 私の色
次の日、一希先輩は来なかった。
学校自体、休んでいるらしい。
「藍ちゃん圭川に会ったの!?」
「大丈夫?何もされてない?」
「さすがに新人には手を出さないでしょ(笑)」
一希先輩に会ったことを部長達に
話すと、物凄く心配された。
何故こんなにも心配されるのだろう。
「あの、一希先輩って
そんなに危ない人なんですか?」
「危ないけど、荒れてるとか
そういう訳じゃなくて、女好きなのよ。」
「女の影が尽きないと言うかねー。」
「ねー。」
『なるほど、そう言うことか。
そんな印象は無かったけどなー。』
「藍ちゃんも気を付けてね!」
「私達はまともに話した事は少ないしね。」
「クラスが違うから、
ほとんど会うことも無いしね。」
ここの学校は1~8組まである。
1~5組までが文系、
6~8組までが理系となっている。
ちなみに、女子の先輩方は全員文系で、
一希先輩は理系らしい。
「ま、圭川の事は置いといて…
部活、始めましょ♪」
「あ、はい!」