第1章 あれから2年経ちました
「ホール!!怪我してるよ!?
俺がクロス総司令官に報告するから!!」
海陸追跡班に乗せてもらって
無事にlexxに着いた
とても弟想いの
海陸追跡班リーダーのホールさんのお兄さん
のマイクさんはずっとこんな感じだ
「じゃあ、任せてもいいかい?
俺はみんなと調査偵察班の部屋に戻るよ」
ホールさんはそう答えて
マイクさんだけがlexxの最上階に向かう
ホールさん、オリヴァー
フィル、エリオット、 そして私の5人で
調査偵察班の部屋に向かうものの…
「きゃ〜♡!!!!
調査偵察班よ〜♡!!!!」
女性の群れに見つかってしまったようだ…
「オリヴァー様は今日もカッコイイわ…♡」
「エリオット様!こっち向いてください!」
「フィル様は相変わらず美しい…♡」
「ホール様がお怪我を…?!私が手当します♡!」
こうなってしまうのは仕方がない
本当に顔面偏差値が高いのだから
ただちょっと謎なのが…
「やっぱり1番はティナ様よね♡」
「そうそう!なんでもこなせる美青年だもの!」
「とても気遣ってくれるし
一瞬で好きになったわ♡」
男装している私が人気No.1で…
「おいティナ、言われてんぞ」
「流石ですね〜! 女の子ですけどね〜!」
「人気No.1の美青年は
ファンサービスしてきたらいかがですか?」
オリヴァーとエリオットとフィルは
言いたい放題だな…!
そして、フィルに関しては
『邪魔だからどこかに行かせろ』
という命令付き
仕方なく後方の女性の群れに近づく
「お姉さん、ちょっといいですか?」
女性が惚れる用の笑顔を向ける
すごいな… みんな私にメロメロだ…
「私たちは
これから事後処理が残っているので
調査偵察班の部屋に戻りますが…
綺麗な女性が部署にいないと悲しいものです」
もちろん嘘だが
「今、目の前にいるお姉さん方が
とっても綺麗なので、充電できました
これからお仕事に励めそうです
それでは失礼します」
またもキラキラスマイル
調査偵察班には
キラースマイルと言われた
キラースマイルを振りまきその場を去る
有難いことに私メロメロになって
放心状態のようだ
「恐ろしい女だな…」
「なんか男として辛いですね〜…」
オリヴァーとエリオットは何て言ってるんだ…?