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既知ですが、あれから私は諜報員です。

第2章 2人で乾杯


バンバンバンバンバンバンバンバン!!


伏せた直後に嵐のような銃声

この店を襲ったのは複数の男
自分の身を守りながら
相手の顔を盗み見る


なっ、あいつらは…!


「仕事で張り込み中の連中だ!」


「えっ?! そうなの?!
じゃあ、後追うでしょ?
僕も行くよ」


銃の連射が終わり
男達は店を出る


「強盗です…!
店の売上を盗んでいきました…!」


店のオーナーが悲鳴をあげている


私とレンは急いで店をでて
男達の後を追う


「レン、銃は弾切れしてない?」


「もちろん
いつでもティナを守れるように
しているから」


お互い銃を構えて裏路地へ入りこむ
あの、男達が走って逃げて行った場所だ


暗い裏路地を進む


…人の気配だ

前方から数名の気配を感じる
恐らく、あの男達のグループ

殺す事もできるが
敵地の場所を探りたいから
生憎殺せない

隠れるか


そう思って裏路地を見渡すも
身を隠せそうな物がない

しかも長身のレンなら尚更だ


「どうするティナ
このままじゃ、ちょっとマズイよ」


「わかってる
今、必死に考えてるから」


ぐるぐると思考を巡らすも
上手く見つからずに過ごせる方法が
でてこない


足音と喋り声が刻刻と近くなる
マズイ…
本当にどうにかしなければ


「ティナ、銃をしまって
僕にいい考えがあるから」


レンは何か思いついたらしく
急いで銃をしまう

すると、レンも銃をしまう

そして、男達が近づいてくる


「ティナ、これは仕事って割り切ってね
だから演じてね お願い」


レンは小声でそう言って
私を壁に追い込む


「僕に身を委ねて…」


背中と頭の後ろに手を回され
動けなくなった所で
レンに噛みつくようなキスをされる

一瞬、何が起こったのか理解できなかった
が、身を委ねてと言われた以上…

そう、これは仕事なんだから…


私からもレンの背中に手を回し抱きつく

レンはより一層
私を強く抱き締めながら
私にキスを続ける


「おい、あそこにだれかいんぞ」

「部外者なら、ころさねーと」

「俺たちを追ってこられちゃ困るからな」


3人の男が私達を見る

…すると、


「なっ…、んだよ 盛ってやがる」

「人目の無い所をここに選ぶかよ」

「まぁ、怪しい奴らじゃねーだろ
戻るぞ」
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