第3章 夜伽/犬夜叉/殺生丸/裏(発情期妄想)/妖怪夢主
殺生丸は金の眼を細め、繭の身体を視覚で堪能する。
細い首筋から続く胸元はふわりと柔らかい線を描く、桜色の愛らしい突起はねだるように固く天を仰いでいる。折れそうに湾曲した腹の中は今だ快楽に濡れ、震えているのだろうか。
自らの欲を植えた箇所を確認すべく腿を押さえて足を開かせた。摩擦で不自然に赤みを増す陰部からは白い精がありありと溢れ出ていた。
「殺生丸さま…もう…これ以上は……っ」
震える声とは裏腹に、頬は熱に染まっているし瞳は泣き濡れ痴情を誘う。
「拒むのか」
否、今宵は何を言われても聞き入れる気は持てなかった。
湧き上がる欲求はまだ少しもおさまりそうはない。開放感を得たのはほんの一瞬で、雄の性を疼かせる熱は重く気怠く またも殺生丸を襲い来る。
猛る自身を再び 繭の中へ埋めてゆく。
繭の表情が快楽に歪む。
「っはぁ…や…、」
「ふん 普段の気取った顔はどうした」
繕われた秀麗な造作のまま、殺生丸は意地悪く言葉を投げ捨てる。身体は欲望に支配されているが脳内だけは至極冷静だった。自らが処理出来る範囲で、思考を乱す根源の感情を晒した。
「忘れたか。命を預かったあの日より」
「……、………っ」
「貴様の全ては私のものだ。」
終