第4章 これから
『 …決定事項か。』
「 政宗さん、それは誘いに来たって言いませんよ。」
「 いいんだよ。どうせ読み書きばっかで
城下には出たことねぇんだろ?息抜きに行くぞ!」
『…2人は?』
「 せっかくなのですが、私はまだやる事がありますので…、」
「 …三成が行かないなら俺は行く。」
「 はい!家康様、あらた様をよろしくお願い致します!」
「 お前に頼まれたくない。」
『 ……。』
そんな会話を政宗は横目で
やれやれと見つつも部屋を出るので
その後ろをついて行く。
そのあとを家康が
早歩きでこちらに向かってくる。
雰囲気的に2人の会話も
いつものことのように感じとれた。
「 そういや、あらた動きやすいのがいいって言ってたな?」
『 あぁ…この時代の着物には慣れてないんだ。
俺が此処に来た時の服装覚えてるか?』
「 あーあの変わった異国の服装か、覚えてる。…あんな感じか、」
「 なかなか難しいんじゃない…? 」
俺の後ろで聞いていた家康が答える。
「 ま、行ってみて呉服屋と相談してみるか。」
そうして三人で城下に向かう事となった。