第3章 御対面
『 日本…日ノ本の歴史に詳しい先生がいる。他にもたくさんの専門分野にかけた先生が無知の俺たちに教えてくれる。そして知識を与えてくれる。』
「 未来にはそんな人が居るんですね!」
「 で、あらたは医学を学んでるって言ってたな。」
三成、光秀と次々に質問が飛び交う。
ー ……。
普段、口数が少ないそんな奴が
こんなにも喋るとなると治りかけの喉も
だんだんとまた痛みだす。
『 …学んでいるんだが…すまない、…また明日改めて答えさせてくれないか…。』
口の中がズキズキと痛み始めるのがわかる。
ー なかなか口の中でも治らないんだな、
「 おい、家康。」
「 …わかってます。」
政宗の一声で家康が部屋を出て行く。
「 とにかく、お前が助けてくれなかったら信長様は今頃どうなってたかわからねぇ、本当にありがとな。」
『 …礼を言われるほどのことはしてない。それより、これから俺は…、』
「 信長様はあらたの事を凄く気に入ってる。お前のその…未来へ帰れるかもわからないんだろ?だったら好きなだけここに居ればいいさ。」
政宗が治りかけの肩をバシバシと叩く。
ー …一応怪我人なんだが…