• テキストサイズ

《イケメン戦国》君は二度いなくなる。

第3章 御対面









「 あらた様をお連れしました。」




そう言って障子を開けると
そこにはある人を除いて全員が座っていた。



『 ……。』

「 あらた様、こちらに座って下さい。」



ど真ん中に通され
みんなに囲まれる形で座らされる。



三成自身も自分の場所へと座る。




「 今から御館様が来られる。聞かれたことはきちんと答えてもらうからな。」



豊臣秀吉がキッと鋭い目つきで話す。
あれ以来、彼だけが
俺の元には来なかった。




ー 一番疑ってるのはあの人か…


イライラしているのが
肌に伝わる。


そうなる気持ちもわからなくもない。


ただ今は発言したところで
火に油を注ぐだろうと思い、じっと前を見て
あの人が来るのを待つ。



すると奥の襖が開くと共に
あの時に助けた人が目の前に現れ
周りよりも少し高い位置に座った。


「 俺は安土城城主 尾張の大名、織田信長。天下統一を果たす男だ。」


脇息にもたれかかり
ニヤリと笑うこの人に
頭を下げて俺自身も名を名乗る。






『 …あらたと言います。』



「 あらたと申すか…して、何故あの場所にいた?」





/ 54ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp