第3章 御対面
縁側に腰掛けていた三成が立ち上がり
長い廊下を歩いていく。
ー 御対面と言ったところか…
あれから一度も顔は合わせていない。
あの時のパーカーもきっとあの人が持っているはず、
『 ……。』
未来から来た証拠なのど
リュックの中身を見せるしか方法がない。
手入れが行き届いた庭を後にし、
部屋に入りリュックの中身を確認する。
医学書やノート、電子辞書
携帯やらその他諸々もきちんと中に入っていた。
『 誰も勝手に見ようとは思わないんだな… 』
俺が眠っている間にでも
見れたはずの鞄の中身は
触った形跡もなく
盗まれたものも無かった。
携帯は電源が入らないものの
音楽プレイヤーや電子辞書は
電源が入る。
ー 全部持ってくのも面倒だしな…
いくつか手に取って確認していると
「 あらた様、皆様が評定の間に集まりました。」
開いた障子の向こうから
三成が顔を出す。