第3章 御対面
5日経った今…
「 おーあらた、飯持ってきたぞ。」
『 あぁ、』
毎日のように朝昼晩と
御飯を作って持ってくる政宗。
「 …あらた、調子はどう?」
『 特に… 』
そう言ってちょくちょく様子を
見に来ては何を話すわけでもなく
横に座り、書物を読みだす家康。
また、縁側でぼーっと庭を眺めていると
「 あらた様、お加減良さそうですね。」
『 そうだな… 』
にこにこ笑顔で話しかけてくる三成。
話すわけでもないのに
横にちょこんと座っている。
ー 俺、疑われてるんじゃないのか…
入れ違いでみんなが此処にくる中で
名前も何故か向こうから名乗ってきた。
挙句、呼び捨てでいいとまで言われ
ー 何がなんやら…
現に今も横には三成が座っている。
庭先を見渡すと綺麗な松の木や小さな池、
花々が目に映る。
静かで、ゆったりした
何とも言えない時間が流れる。