第3章 御対面
あれから5日ほど経ち…
上半身を起こすのが精一杯だった身体も
少しの距離なら歩けるようになった。
火事の中、大の男一人を
担いで逃げたからと言って
意識がなくなり、歩行困難になる
原因とは考えにくい。
ー 時空を越えたことで
身体になんらかの負荷がかかったか…
身体中の痛みも
今ではすっかりなくなり
声もほぼ支障がない。
会話も出来る。
だが、元いた時代には戻れていない。
これが現実。
ー 500年先…
そう話した時、
「 そんな先の時代からきたって証拠はあるのか?」
「 …ただ、着ているものは見たことがない異国のものでした。」
と、光秀と三成に言われ…
「 こいつ面白い奴だな。」
「 ………。」
ケラケラと笑う政宗と家康に続き、
「 と、とにかく回復次第詳しく聞かせてもらう。」
そう秀吉の一言で解散していった。