第1章 面影 〜サスケ〜
サスケが華奢な肩に手をかけて少女を引き寄せ、やや乱暴に唇を奪う。
少女はサスケの大胆な行動に流されて、それを受け止めた。
サスケは初めて触れた姉の唇の柔らかさに驚き、同時に、彼の中で何かが弾けた。
姉さんを…………他の人に触れさせたくない。例え兄さんでも。
彼の中で目覚めた独占欲が、躊躇を打ち砕く。
……もう、ためらうことなんかない。俺は姉さんが好きだ…………愛してる。誰にも渡さない。一生守る。
サスケは、姉への好意を認めた上で、この行為を続行することを決定した。
それが、このときのサスケができる、"覚悟"だった。
触れているだけのキスがじれったくなって、サスケはごく自然に、少女の口の中に侵入した。
少女の身体が驚いたようにビクンと跳ね、目尻にジワリと涙が浮かぶ。
サスケは姉をかき抱き、口蓋をしつこくなぞって、遠慮がちな舌に絡みつく。
「んっ……んんっ…………」
サスケに口内を犯され、息ができなくなった少女が苦しげに呻く。
それでも、サスケは彼女を貪るのをやめられなかった。
初めて味わった少女の味は、蜜のように甘く、滑らかで柔らかくて、甘いものが嫌いなはずのサスケにとっても、とても美味だった。
少女の舌を吸い上げ、唾液を飲み込めば、身体は媚薬か何かを飲んだように熱くなり、さらなる欲望の渦を巻き起こす。
ふと手が寂しくなって、サスケは姉の肩に添えていた手を外し、柔らかな膨らみへと這わせた。
少女は風呂上がりで下着をつけていなかったため、薄いワンピース越しに、サスケはそれに触れることになった。
そんなことをされたことがないためか、少女がそれに初々しい反応を示し、唇を離そうとする。
サスケは少女の頭をがっしりと押さえてそれを防ぎ、その膨らみをやわやわと揉む。
手のひらにすっぽりと収まるそれはハリと弾力があって、青い果実のようだとサスケは思った。