第1章 1
「・・・・・・別の起こし方で起こすか」
ka-yuが立ち上がった。
そして。
───ギシッ。
「「「「!!??」」」」
「な、何してんねや!?」
「ん、愛美を起こしたろ思て」
「いや、だからって、何でソファに乗るんや!?」
何か変か?、という顔でメンバーを見るka-yu。
愛美の左側に右膝を着き、愛美に覆い被さるようにしているka-yuを、口を開けたまま見つめるメンバー。
「んなん、決まっとるやん。お姫様は王子様のキスで目覚めるもんやろ?」
その言葉を聞いた瞬間顔色を変えて、近くにいたyouを突き飛ばし早足で歩み寄るyasu。
不意に突き飛ばされたyouは、「うぁ!!」と声をあげてバランスを崩したが、隣にいたshujiに支えられ転倒せずに済んだ。
しかし、ぶつけた足を痛そうに擦っている。
「それは俺の役目やー!!」