第1章 1
「お?」
今後の打ち合わせを終え、愛美が待機しているブース外に出てきた5人は、ソファに埋もれるようにしてスースーと寝息を立てている、マネージャーの愛美の姿を発見した。
「・・・おい、何かデカイものが転がっとるで」
「・・・ホンマやな」
「えらい気持ち良さげに寝とるなー」
「俺らはしっかり仕事してんのにな」
そう言ってka-yuが愛美の前にしゃがみこんだ。
「起こしてやる」
ニヤリ、と不敵な笑みを浮かべて、愛美の顔にそろそろと手を伸ばすka-yu。
どうやら鼻を摘まもうとしているらしい。
───と。
「・・・・・・ん・・・」
愛美が小さくうめいて、顔を背けた。
「・・・・・・・・・」
愛美の顔を見つめたまま、ka-yuの手が止まる。
「どないしたん?ka-yu」
スポーツ飲料を手にして、不思議そうにkiyoが問いかける。
すると。