〔 イケメン戦国 -生意気な少女?の異世界物語- 〕
第1章 始まり
( 言った方に歩いたは良いけど… )
「 本当に…時代が違うんだ 」
景色を見渡せるところへ出たは良いものの、
町のような場所の明かりは少なく
見たことないものばかり。
自分のいた場所と違うのだと納得するしかない光景
「 はー… 」 と息しかつけない
それ以外に何を言えば良いか思いつかない
( ないわー…何のメリットがあるのさ…
行く宛ないし、だからってあそこに居れば城に… )
「 どっちにしろオワっとるやん…私ここで終わるの? ふっざけんなー! 」
と、地味に叫ぶ
山びことまではいかないが、微かに声は響いただろう
( やっべ、響きすぎてないよね )
若干叫んだことに後悔していると…
???「 お前、どこの者だ 」
「 は? ―っ! 」
気付けば刀が目の前にあった
その先に見えるのは、左右の瞳が違う
不思議なオーラを纏った男性。
さっさと答えろ と言わんばかりに向ける静かな瞳にゾクッと背筋が凍った
( っ何この人…? 会って早々に刀とか向けるか普通。
それにどこの者かって言ってもなー )
ため息混じりにどう答えるか考える
すると、ガサガサと奥の茂みから3人の人が現れた
???「 …? 謙信様、なんですかその女 」
謙信「 知らん。今問いただしているところだ 」
???「 幸、物のように呼ぶんじゃない。美人じゃないか 」
???「 信玄さん、相変わらずで何よりです 」
幸「 佐助…相手するの面倒になってないか 」
佐助「 気のせいだと思う。それに早く帰らないと… 」
と、私が刀を突きつけられてるというのに
自己紹介なのか名前をポンポン出してくる4人
危機感がないのか、和みそうな会話が癪に障る
( なんっなの!? てか問いただしで刀いるか??物騒すぎるわ!
こちとら鞄一つなの分かっていらっしゃいますぅ?! )
「 …あのね、私は! 」
ずっと突きつけられている刀にうんざりしてきた
ガシッと刀を掴み、目の前の謙信と言われた人を見る
「 ただの、一般人、だから! 」
大声で言ったせいか、驚く4人を横目に道のある方へ駆け出す
「 あ、待って! 」と声が聞こえたが、無視!
( 待てとか秀吉にも言われた…待つわけないのに。 勝ったな! )
このとき何故私は思わなかったのだろう
待たないのなら普通、探すということに。