〔 イケメン戦国 -生意気な少女?の異世界物語- 〕
第1章 始まり
( 戦国…下手したら死…ぜっったい捕まったら縛り上げられ… )
走りながらも冷や汗が流れてくる
というか…
「 くっっっら……スマホ… てか今何時…」
一緒に持ってきた鞄の中からスマホを取り出すと
画面に映る時間はバグっているのか分からず…
「 えぇ… 」
( とにかくライトだけでも…! )
光で地面を照らす
周りに光が無いせいか、いつも以上に明るく感じる
「 …さーて、どこに行こう 」
ライトを頼りに進んでいると…
シャリン… と鈴の音が鳴る
振り返ると
???「 …こんなところに女一人とは。何の用かな 」
額から頬への刀傷
それは生々しい傷跡として残っていた
( 威圧半端ないな……めっちゃ怖いんすけど )
「 道に迷ってるだけですけど 」
???「 こんな夜に迷うとは。向こうの方に開けたところがあるからそこへ行け。
ここは 鬼 が出る。お嬢さん、喰われても知らんぞ 」
「 …ご忠告どうも 」
無愛想にお礼を言って、教えてもらった方へ走る
???「 …フッ、妙な女だ 」
シャリン と鈴の音が消えていく