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〔 イケメン戦国 -生意気な少女?の異世界物語- 〕

第1章 始まり


「 っはぁ、はぁ、助かっ、たぁ… ゲホッ 」

外へ出て抱えていた男性から離れる
息を整えていると、近くからその人を呼ぶ声が聞こえた

???「 信長様!! お怪我はありませんか! 」
信長?「 秀吉か。どうやら此奴に助けられたようだ 」

タオルを外してこっちを向く
少し煤のつく顔は凛々しく、ついかっこいいと思ってしまう

信長?「 貴様、名はなんだ 」
( さっきから貴様とか…もうちょっと言い方ないわけ?? )
「 …名乗るなら普通そちらからでは? 」

そう言うと隣にいた人が何かに手をかける
秀吉?「 貴様、信長様になんて口のききかたを! 」
「 じゃあ貴様ってやめてもらえませんか!? 」
口を尖らせて歯向かう。貴様なんて日頃から言われてたら嫌でしょ!?

信長?「 はは、面白いやつだ。俺の名も知らずに助けたというのか 」
「 …人が死ぬところを目に焼き付けろとでも言うんですか 」
信長「 俺が死ぬわけなかろう。俺は 第六天魔王 織田信長…
猿、お前も名乗っておけ 」

フッと笑い、名乗るその名前を私は知っている

( 織田信長? 今、この人…!? え、待ってどういうこと?
…それに良く見たら、隣のこの人も… )

買った雑誌の人に良く似ていた。むしろ本人にしか見えなかった
( いやいや、ないわ )

秀吉「 …豊臣秀吉だ。お前の名はなんだ 早く名乗れ 」
ギラッと睨んでくる

( …秀吉 )
「 …赤石七海です 」

自分の名前を言うと、目を見開く2人

信長「 ほぅ…、苗字を持っているとはな。それにその容姿、どこの者だ 」
「 …へ? いやいや、これ普通のワンピースですよ? 苗字なんて普通… 」
秀吉「 わんぴーす? お前、何を言ってるんだ? 苗字を持っているなど、珍しいというのに 」
「 ………… 」

噛み合わない会話
聞いたことある名前
恐らくここには無いであろう服を着ている私に興味を持つ2人

まさか と思いつつ、重たい口を開く

「 …今、何年ですか 」

信長「 …? 天正十年だが。それがどうした 」

「 ……!! うそでしょ… 」

( 私、歴史を遡ってる!?!? )
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