〔 イケメン戦国 -生意気な少女?の異世界物語- 〕
第1章 始まり
信長「 ほぅ、思っていたより早かったな 」
「 …仕事で着ていたもので 」
信長「 そうか。そこへ座れ 」
言われた場所は向かい合わせになる場所
その場に正座で座ると、問われる
信長「 率直に聞こう。七海、お前はどこの者だ 」
「 あの時言ったのと同じ、未来からですが 」
秀吉「 それを信じろと? 」
「 そうですけど 」
自分でも良くこんなに強気に出れるもんだと思いつつ
4人をそれぞれ見つめる
信長「 何のためにそれを持ってこさせたというのだ。
それは 未来 の物であろう、見せろ 」
それ と指すのは私の鞄
「 …どうぞ 」
差し出すと鞄を見つめ素材を確認する
中を開けると、スマホを取り出す
政宗「 なんだそれ? 」
「 スマホです。この時代だと絶対に無いものかと思いますよ 」
三成「 すまほ…確かにこのような型のものは見たことないですね 」
信長「 本能寺で俺に巻き付けたこれもか 」
と タオルを私の前に出す
しかし、私の耳はそちらには向かなかった
「 そうですけど、今…本能寺って…? 」
信長「 言ったが 」
「 え、あれ本能寺? 本能寺が焼けたってこと? 」
信長「 そうだと言っているだろう 」
おかしい
なら何でこの人がいる? 生きている?
本能寺が焼けたなら…歴史上に残るあの " 本能寺の変 " として
この信長さんと一緒、に…
「 …死? 」
ポツリと呟いた言葉に秀吉が反応する
秀吉「 なんだ、言葉は慎まないと首がとぶぞ 」
「 そんなのお断りですよ。……私の知っている本能寺じゃないんです 」
三成「 ? どういうことですか? 」
私は未来に残る歴史について説明した
信長が自害することも一緒に…
ふざけるな と秀吉さんには刀を向けられそうになったけど
「 …信じろとは言いませんが未来人であることだけ理解してほしいですね 」
はぁ と息をつく
信長「 自害、か。女だというのに俺たちを恐れず助け、
武器もないのに呑気に寝る警戒心のない者と理解しておこう 」
「 いちいち癪に障る言い方ですね… 」
政宗「 お前ぐらいだぞ、そんな生意気な態度をとる女は 」
やり取りを楽しそうに見つめてくる