〔 イケメン戦国 -生意気な少女?の異世界物語- 〕
第1章 始まり
これ持ってろ と渡されたのは自分の鞄
中身に探られた形跡は無く、少し安心。
( どうなるのかなんてもう分かんないし…
もう良いや、その時に考えよう )
私は、考えるのを止めた
少しすると、小さな宿に出た
入口には三成が立っていた
こっちに気がつくと、走って寄ってくる
三成「 良かった、見つかったんですね!! 七海様、
着物を用意してあります。肌寒いでしょうし、着替えましょうか 」
「 アッハイ 」
言われるままに部屋へ流される
部屋の中にあったのは仕事で良く着ていた着物
( …着物、お前はどこでも一緒だね本当 )
もはや菩薩とでも言える顔を浮かべていると
「 着替えたらお呼びください 」と言われる
( まぁ、着慣れてるし )
あっという間に着替える
( このときの着物ってこんな柄なんだなー
柄なしとか有り得るし、もっと重いかと思ってた )
鏡の前で仕事用にとくるくる回る
そこではっと我にかえる
( いや、帰れんのかこれ? 今まで考えてなかったけどさ )
パンパンと頬を叩き、スイッチを入れる
仕事と思おう。着物着たし大丈夫だろ!
襖を開け、三成に案内される
何故か鞄持ってこいって言われたけど。
やっぱり吊し上げて聞くつもりなんじゃ?
そうこうしていると襖が開かれる
息を整えて瞼を持ち上げると、そこにいたのは
頬杖をついて笑っている信長や
怪しむような顔の秀吉に
観察するように見る政宗
この3人が待ち構えていた―