• テキストサイズ

君はヒロイン。

第2章 出会い


それにしても、この人、

「近くに来ると余計小さいですね。」

「なっ!?小さくないですよ!!」

「いや、普通に小さいじゃないですか。」

「い、入野さんだって小さいです!!」

「それは今関係無いだろ!?」

「だって入野さんがそういうこと言うから!」

「はいはい、2人して小学生みたいな言い合いするのはやめようね〜。」

神谷さんはそう言いながら俺と高梨さんの間に入った。

ふと高梨さんの目を見ると、あっちも俺のことを見ていた。
そして、お互い同時に笑みをこぼした。

「初対面でこんなにくだらない喧嘩したの初めてですよ!」

「俺も初めて。自分がこんなに幼かったとはね。」

「でも入野さんとは仲良くなれそうです。私のことは呼び捨てで構いませんので!」

「了解。じゃあ伽菜って呼ぶわ。俺のことも自由でいいから。」

「じゃあ自由さんと呼ばせてもらいますね。」

「お2人さんが仲良くなったところで、これから飯でも行かない?」

「いいですね!俺めっちゃ腹減りました。」

「私はLIVEの打上げがあるので、途中参加でもいいですか?」

「いいよ。じゃあ後で場所とか連絡する。他に暇そうなヤツ誘っとくよ。」

「はい!楽しみにしてます!」

「じゃあ自由、行こうか」

「はい。また後でな、伽菜」

「ばいばい、伽菜」

「お2人ともまた後で!」

--------------------

俺と神谷さんはまたタクシーに乗り込む。

「…神谷さん。」

「ん?」

「俺わかった気がします、あの子の魅力。」

「だろ?」

「ありゃ人気になりますよね。」

「どんなに人気になっても飾らないところが伽菜の魅力だからな。」

伽菜とはうまくやっていけそうだ。
直感的にそう思った。

いや、仲良くしたい。

俺がそうしたい。
/ 9ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp