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夢幻回廊【弐】裏夢専用(ハイキュー・弱虫ペダル)

第19章 近過ぎたキミ④(及川徹)⚠兄✕妹R18⚠


姫凪の肩を掴んで
目を見据え

スゥッと息を吸い込む

濡れる姫凪の目に
ズキリとする胸

俺が痛んでどうする?
姫凪の方が辛い
姫凪を泣かす事を
傷付ける事を
今からするんだ。

覚悟したなら

ひ弱ってンなよ
無駄に年くってないだろう?

ポーカーフェイス位
お手のモンだろ?

ギリッと歯を食いしばり
もう一度
深く吸い込んだ息

ユックリ、ユックリ
姫凪の喉元に
言葉の縄を掛けていく

正直こんな事を言わなくても
諦めさせる方法なら
落とす方法ならある

でも、俺はこっちを選ぶ。

喉に掛けた言葉の縄を

「及川の未来はどうなる?
あれだけの選手なら引く手数多だろ?
岩泉と揃えば
全日本だって夢じゃないだろ?
有名になればなる程
スキャンダル一つが命取りだ。
大人の世界はプロの世界は厳しい
学生なんかの比じゃないよ?

未来を全部捨てさせてまで
姫凪が及川に縋り付く意味は?
仲の良い兄妹以上を望む理由は?
バレーを取り上げて
街を居場所を彷徨う道を
及川に選ばせる意味はあるのかな?」

ギュッと締め付けた。

俺の言葉に顔から血の気が引いていく

痛むな!
それは俺が
一番しちゃいけない事だ

分かってた

姫凪を傷付けるだけだって
分かってて言ったんだ

わざと傷付けた奴が
傷つけた事に傷付いてちゃダメだ
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