第19章 近過ぎたキミ④(及川徹)⚠兄✕妹R18⚠
「やば…歩き過ぎ…?」
足を止めると青城の制服の波は
途絶えてて
離れ過ぎたと身体を反転させる
これで逢えなかったら
俺無駄足だよなー
ガリガリと頭を掻きながら
来た道を戻ってると
目の前に現れた青城カラー
及川と姫凪、だよな?
あと二人なんか居るけど
ヤッパリ俺持ってんじゃん?!
少し軽くなる足取り
愛しい背中に
近寄ると
「あ?なんだよ?
姫凪に惚れてンだから
そう思うのは普通だろ?」
うわぁーぉ…
すんごい告白…。
カッコイイとか
不覚にも思ったぞ!
見た事ある顔
青城のエースだよな?
言わずもがな
及川と姫凪は
ピリピリしてる
及川の横の女はキャッキャしてるけど
それは置いといて
っと、思ったら
「付き合えない理由、あるんですか?」
「な…に…?」
「岩泉さんは親友で
姫凪ちゃんも懐いてて
それなのに止める理由…なんですか?」
おおっと。
この子食えないタイプ??
キャピキャピしてた笑顔から
笑いが消えていく
なんか知ってんのか?
それとも
及川を狙ってんのか?
どっちもか?
願ったり叶ったりって
言いたいとこだけど
この二人の秘密を
イタズラに公にするのは
違うだろ?