第19章 近過ぎたキミ④(及川徹)⚠兄✕妹R18⚠
「あんれ?!
マコちゃん!繋心ちゃんの
代打かね?」
「そうなんスよー
友達思いの優男の居る
嶋田マートも宜しくね〜」
「…自分ちの宣伝かよ…」
「寝てろ!酒クセェ!」
そんな会話を幾度となく繰り返し
チラホラ学生服が見え出した頃
繋心は烏野のバレー部に
コーチしに行くから
繋心の母ちゃんが店に顔を出す
「マコちゃん!悪いわねぇ
繋心のバカに今度野菜持たせるからね」
「はいはーい
じゃあ、俺はこれで」
繋心の母ちゃんに
軽く手を上げて坂ノ下を出る
「おーい!嶋田ァ!
烏野来ねぇの!?」
「まだ働かせる気かよ!
おっさん今日はもう閉店デス」
「えー
バレーしようぜー
愛弟子待ってンぞー」
繋心が腕を掴んで
唇を尖らせる
「厳つい顔の"えー"は
萌えません
悪ぃな、チョット野暮用なんだよ」
「どこ行くんだよ?
昨日の子じゃねぇんだろ?」
ホント変な所鋭いな…
「大事なんだよ
今じゃなきゃ多分ダメだ…
後悔はしたくねぇから
なーんてな!
イレギュラーで仕事したから
寝に帰んだよ!
また、明日な!」
繋心になるべく明るく笑い
青城方面に足を進めた