第19章 近過ぎたキミ④(及川徹)⚠兄✕妹R18⚠
「どーぞ!どーぞ!
俺もコイツもバレーやってて!
あ、俺、烏養繋心!
こっちは嶋田誠!
そっちは??」
ノリノリの繋心に苦笑いを浮かべながら
四人でしばらく飲む
自然と二対二に分かれるのは
さすが大人ってトコですか?
「嶋田さん彼女は?」
「ん?居る様に見えたなら
光栄だねー
キミのタイプかな?」
…と。
バカな事言ってる場合か。
「タイプだよ?
ね?あっちも盛り上がってるし…
お酒飲み過ぎちゃって
フラフラなの…
送って?ね?」
あらあら。
積極的だこと。
濡れたリップの誘いに
「良いよ?行こっか?」
軽く応えて店を出る
「家どっち?」
「え?本当に帰るの?
行かないの?ホテル」
ハハッ!本当に積極的なのね!
嫌いじゃないけどな
今は
「行かないよ?
送ったら帰る
寝なきゃ
明日も仕事早いから」
要らないんだよ。
「えー…仕事とか…
ホテルでも寝れるじゃん」
食い下がるガッツも
今は嬉しくない
「寝かせたくなくなるからダーメ
また今度逢えたら
思いっきり抱かせて?」
我ながら
よく回る口。
「じゃあ、番号!教えて?」
「次また会えたらね?
番号以外も教えるよ」
躱して躱して
その子を家に届ける