第19章 近過ぎたキミ④(及川徹)⚠兄✕妹R18⚠
『なんか恥ずかしいな〜…』
「恥ずかしいの好きだろ?
トロトロにして待ってなさい
貪ってあげるよ
オレも限界だしね」
わざと黒い笑みとか浮かべて
腰を引き寄せ
あくまで受け身で居ろと
教え込みながら
ギリギリまで手を繋いで歩いた
他愛もない話をしながら帰り
「『ただいまー!』」
玄関を開けると
「あれ?誰か来てる?」
見た事ない靴
男モノだし
チョット大きめ…?
『岩ちゃん?の、靴じゃないよね?』
うん、岩ちゃんくらいの大きさ
って事は身長も??
「父ちゃんの
知り合いとかじゃない?」
とか笑って見るけど
なんだか嫌な予感がする
オレの予感ってさ
「姫凪ちゃんオカエリ」
当たるんだよね
全く。
なんなんだよ?
『嶋田さん?なんで?』
なんでアンタが居るんだよ
ピリッと凍っていくオーラを
「姫凪も徹も遅い!
何度も電話したのに
二人して出ないで!」
遮る様に母ちゃんが
ギロリとオレと姫凪を睨む