第19章 近過ぎたキミ④(及川徹)⚠兄✕妹R18⚠
姫凪とのデートは
本当に楽しかった
笑ってる姫凪を見て
満たされた気持ちだった
この子はオレが護る
例え全部を敵に回しても
護り通すって
本気で思える笑顔に
微笑み返す
「そろそろ帰らなきゃ
ご飯は家で食べないと
母ちゃん心配するからね」
タイムリミットを告げても
『は〜い』
笑ってくれる姫凪に
ホッとする
「地元の駅に着いたら
離さなきゃだから
今イッパイ繋いでおこうね
姫凪、行くよ」
ユックリ足を進めると
『ね?今日コッソリ
お部屋に行っても良い?』
姫凪の甘い声が
耳に届く
「え?」
驚いて目を見ると
『あ、ダメ?
なんかえっと…
寸止めだったから……』
色っぽい目がオレを見つめてる
ダメなわけないけど
「ハハッ
スリル好きにしちゃったかな?
オレが忍び込むから
待ってなよ
姫は王子を待つものだよ?」
来るのはダメだよ
『ん?うん!分かった〜』
「いい子だね。
チャントお布団かぶって
待ってるんだよ〜?
エッチな奇襲かけてあげるからさ」
そう。これは奇襲なんだ
オレが勝手に姫凪を
襲いに行って
欲望のままに
犯してる風に見えなきゃダメ
万が一バレた時に
責められるのは
オレだけじゃなきゃ
ダメなんだよ