第18章 近過ぎたキミ③(及川徹)⚠兄✕妹R18⚠
「ちょ!母ちゃん?!
良いよ!オレが教えるから!」
『そうだよ!
嶋田さんにも悪いしさ!』
想定外過ぎて
二人揃って拒否するなんて
「ふーん…」
疑って下さいと
言ってる様なモノだよね
嶋田さんのメガネの奥が
鋭くなった気がして
『いや…だから!
私…ほら…お兄ちゃんのが…その
遠慮無く聞けるしさ!』
慌てて
それっぽい理由とか言ってみる
「徹は徹の宿題とかあるでしょ?
先に自分の勉強をしなさい
姫凪は人見知りとかないんだから
大丈夫でしょ」
「そうそう。
気を使わずなんでも言いなよ?
それに及川くんもさ
バレー推薦かもだけど
それなりの成績ないと
大学生活大変だよ?」
二人を認めさせる事は出来なくて
「じゃあ、行こうか?姫凪ちゃん」
リビングから連れ出されてしまう
キョロキョロと
リビングを振り返りながら
断れないか考えてると
「そんなに警戒しないでよ?
勉強教えるだけだよ?」
顔を覗きこまれ
ニコリと微笑む顔
笑顔だけど…
なんか目が怖いのは気のせい?