第18章 近過ぎたキミ③(及川徹)⚠兄✕妹R18⚠
『あ…はい…でも…本当に…』
二人きりダメって言われたばかりだし
それにさっきの徹との勉強会が
思い出されて
更にソワソワしてしまう
「あんまり拒否ると
お兄ちゃんとの勉強会が
過激だったのかな?って
思っちゃうよ?」
そんな私を見透かした様に
目がキラリと光り
「で?どうする?拒否る?」
耳元に声が落ちる
『拒否りません…!
おねがいします!』
こう言うしかないじゃん…。
[ゴメンネ徹]
素早く一言だけ送って
部屋に入った
私の部屋の匂いに混ざる
「どれからする?」
机に凭れて私を見る嶋田さんの匂い
『あ、どれでも…』
目を逸らしたまま応えると
「じゃあ、俺が教えたい事
教えて良いんだ?」
嶋田さんの足が私に向かって来る
な、何する気よ!
変な事教えられるんじゃ!?
『あ、いや…!
え、英語!お願いシャス!』
慌てて取り出した
教科書とノートを嶋田さんに
押し付けると
「はいはい…じゃあ座って?
さぁて、大丈夫かなー
おっさんカナリ前だかんなー」
ペラペラと巡りながら
メガネを押し上げる
『カテキョしてるんじゃないんですか?』
「まぁ、昔はね〜
今は店が忙しいから
あんまりしないよ?」
ブランクあるんじゃん?!
『嘘ついたんですか?』
これは怒って
カテキョ中断して良いヤツだよね!?