第3章 ♑このまま ずっと(赤葦京治)拍手感謝 完結
「姫凪?!」
驚いて目を合わすと
『見える?京治…
私の瞳の中には京治しか
住んでないよ?』
真っ直ぐ俺を写して
唇を重ねて来る
「じゃあ…アレ…は…」
『ただの中学の時の友達だよ
あの子の妹と仲良くてね?
アイちゃんとお茶してたら
たまたま会って
妹の誕生日プレゼントを探すの
頼まれたんだけど
アイちゃんはクロに
逢いたいって帰っちゃって
…それ見たら私も京治に
逢いたくなっちゃってさ…
誕プレ探し断ったの
それでも拝み倒されて逃げてる所を
京治は見たんだと思う』
「て、事は…」
晴れて行くモヤ
『うん。チャント断って
そのまま京治の家に
向かったんだけど居なくて…
諦めて帰ったけど
ヤッパリ逢いたくて
電話したのに出ないから…』
膝に乗っかった姫凪が
『待ち伏せしに来ちゃったよ』
大好きな笑顔で俺に笑いかけた