第18章 近過ぎたキミ③(及川徹)⚠兄✕妹R18⚠
「感動して損したー!
姫凪ー!
まっつんがー…って…」
あれ?この感じ…
「出来ンじゃん
いつも通り」
「いつも通り?だった?よね?
出来てた?よね?ね?」
なんで?
あんなに分からなかった
いつも通りなのに…。
「出来てたよ〜?
てゆっかさ〜
お前がシスコンなんか
皆知ってんだし
無理に余所余所しくする必要も
溺愛隠す必要もねぇじゃん?
あちこち噛み付くのさえ
抑えてりゃ
大丈夫なんじゃねぇの?」
まっつんが背中を叩きながら
「姫凪はすぐ顔に出るから
なるべく外では煽ンなよ〜?
王子様〜?」
フッとオレの耳に息を吹きかける
「…なるべく…気をつけマス…」
頭を掻きながら
まっつんに応えると
「で?
なんであんなクソ面倒臭かったわけ?
昨日の今日で喧嘩〜?」
まっつんが本題を切り出す
「あー、ソレはさ…」
軽く経緯を話すと
「うわ〜…
イキナリライバルとか
お前、持ってねぇな〜…
立場的に強く言える様で
言えないからね〜」
まっつんの眉が
思いっ切り下がる
「そうなんだよ!まっつん!
なんかホント独占欲が
止まんなくてヤバい……
沸点低いってゆうか…
姫凪を好き過ぎて
余裕ないンだよね…
さっきもオレと嶋田さん
間違うし…
何か会ってたみたいだし…
ラインとか教えられちゃってさー!
繋がり過ぎじゃない?!…ってゆう…」
改めて人に話してると
なんてゆうか……
「ガキかよ…」
デスヨネ!