第16章 近過ぎたキミ（及川徹）⚠兄×妹R18⚠

『松川さんじゃなくても
他の人でも
付き合ったら良いのにって思いますか！
兄離れしないと…
面倒くさい…ですか…！』

"yes"が怖い

"no"であってと祈る
身体は震えてる

怖いよ…お兄ちゃん…

さっきよりもキツく
抱き着くと

「思うわけないだろ？
まっつんでもマッキーでも
例え岩ちゃんでも
付き合ったらなんて
思った事ない。
面倒くさいなんて思った事もない
兄離れなんて
一生しないでって思うよ！」

優しい声が頭の上に降って来た

『ホント？』

チラリと見上げると

「ホントだよ。
だから、泣かないで…」

また頬に指が滑ってくる
長くて綺麗だけど
たくましい指

触れられた所が赤く染まっていく

『お兄ちゃん…』

好き…大好き……
私の気持ち

伝わって…。

「姫凪が大好きだよ
食べちゃいたくなる
オレのだったらって
本気で思っちゃうくらい…
姫凪…言って
この口で…オレの事……好き？」

指で唇をなぞり
近い距離で囁かれる

伝わったの？
言っていいの？

言葉にしたら

『好き…お兄ちゃん…が…
大好き…お兄ちゃんのに…
なりたい…です』

「ねぇ？ホントにいいの？
その言葉、本気なの？」

『本気だもん…
好きだったよ、ずっと…
お兄ちゃんだけ好き
誰よりも…好き』

もう止まらないよ？