第16章 近過ぎたキミ(及川徹)⚠兄×妹R18⚠
私の言葉に
柔らかく微笑んだ
お兄ちゃんは
私の胸元に手を掛ける
「ん、分かった…
ジッとしてなよ?」
そう言って近づいて来る顔は
胸に埋まる
『お兄ちゃん……?!
あの…なにする…ンん!』
「大人しく。
痛くないから…」
そう言い終わった直後
皮膚が吸い上げられる感覚
熱い息で嬲られ
『ん、ぁん…
お兄ちゃん…擽った…ぃ!』
やだ!なんか変な声!
恥ずかしい〜!!
でも擽ったくて
チョットエッチな
お兄ちゃんの伏し目がちの顔に
抵抗なんかできない
「あと少し我慢しなよ
オレの…姫凪……」
その上こんな事言われた日にゃあ
……フリーズ決定デス。
お兄ちゃんの唇が
離れると
浮き上がった紅い印が
目に飛び込んでくる
「オレの印、付いたよ
姫凪はオレの。
他の人のモノになんかならないで」
上目遣いに
言われた言葉は
私の心のさらっていく
『お兄ちゃん…』
ならない
なりたくない
私の全部
お兄ちゃんにあげる
「二人の時は徹って呼びなよ」
徹…
読んでいいの?
「オレの好きはそう言う好き。」
私の好きも、だよ?