第16章 近過ぎたキミ(及川徹)⚠兄×妹R18⚠
「次の対戦相手の試合DVD…」
だよね!!
お兄ちゃんがそんな
エッチなの見るわけないよね!
そんなん見てるの
岩ちゃんとかだけだよ!
落ち着いてよ!心臓!
治まってよ!赤面!
「姫凪、話ってなに?
おいでよ?」
待ってよ!お兄ちゃん!
まだ心の準備が!!
でも、お兄ちゃんの
"おいで"に逆らえるだけの
気力は残ってなくて
『ひゃ、ひゃい!
お邪魔シャス!』
カチコチになりながら
布団に潜り込む
だめ!心臓破裂する!!
緊張し過ぎて泣きそう!
泣いたらお兄ちゃんに
面倒くさく思われるかも
頭を必死に回して
出した結論
私は身体を
お兄ちゃんに押し付けて
もしも泣いてしまっても
隠せる距離にする
「姫凪?!」
今しか言えない
きっと明日になって
血が登った様な
この頭と身体が冷えたら
臆病虫がやって来る
今しかない!言え!
『あのね!お兄ちゃんは…
私と松川さんが付き合ったら
良いって本当に思ってますか!?』
必死に絞り出す声
「ちょ、なんで、ハギュハギュ?!」
そこ!?
『もしもの時のため!』
答えによっては
泣いちゃうから!