第16章 近過ぎたキミ(及川徹)⚠兄×妹R18⚠
母ちゃんがお弁当を
詰めながらオレに話しかけて来た
「ん、うん、オッケー」
出来るなら今は
母ちゃんの前で二人は
避けたかった
きっと姫凪は…
オレみたいに器用じゃないし
オレも…
「姫凪〜起きなよ?
遅れるよ〜?」
『ん…はぁい…
…起こしてー…』
寝起きの色香に勝てないから
「キスして、って事かな?」
姫凪が伸ばした手を
片手で纏めて布団に押し付け
「起きないとイタズラしちゃうよ?」
乱れた胸元にキスをする
『ひゃ…ん……!』
「母ちゃん…起きてるよ……
シーッ…」
『だ…ってぇ……』
「塞ぎ方、教えたよ?
覚えてない?」
背中をくすぐる様に
指でなぞると
『んぁ……ンンン!』
吐き出す声を押し込む様に
オレの唇に吸い付いて来た
捩じ込みたい、けど
…ダメだよね。
さすがにこれ以上
顔がトロケるとバレる。
「起きた?王子様のキスで」
身体を離して手を引っ張る
『起きたけど…腰が……』
うわ!ヤっちゃった!
クタクタになっちゃってる!
「徹ー?姫凪起きないのー?」
マズイ!バレる!?
クタクタの姫凪に
「(熱出たフリしよ!)」
耳打って布団から飛び出す