第16章 近過ぎたキミ(及川徹)⚠兄×妹R18⚠
「姫凪?トイレ?」
母ちゃん達に聞こえないように
声を潜めると
『徹が居ないから…
寂しかった…』
小さい身体が
ぶつかって来る
「母ちゃん達が帰った来たら
一緒に寝てるのは
マズイでしょ?」
我ながら白々しい
『朝、早起きして
お部屋に帰るから…
一緒に…居て…』
この言葉を心底望んでて
「甘えん坊…」
望みが叶って
嬉しくて仕方ない
『だめ?今日だ…け…ッ?!』
「今日だけで良いのかな?
オレはもっと側に居て欲しいよ」
姫凪の顎を跳ね上げて
唇を近付ける
『あ、あた、し…も…
いつもが良い…!』
女の顔した姫凪が堪んない
止まれないよ姫凪
「シテ…良い……?」
聞いただけで
『な、なに…』
「キス」
止まれる気も
止まる気もない
大きく唇を食べて
身体を抱き締めた
「ご馳走様
寝に行こっか?」
『ね、眠れない…よぉ…』
真っ赤な顔で
オレを見上げる可愛い姫凪
「仕方ないんじゃない?
お姫様は王子様のキスで
目が覚めるモンだからね」
少し余裕を見せて
クスリと笑うと
『…じゃあ…徹も寝かせない』
プクリと頬を膨らませる