第16章 近過ぎたキミ(及川徹)⚠兄×妹R18⚠
布団が少し持ち上がり
慌てて目を閉じて
うそんこの寝息を
浅く繰り返してるオレの
寝顔に落ちて来たのは
『お兄ちゃん…大好き…
嫌わないで…お願い…
大好きなの…私…お兄ちゃんが…』
姫凪の甘い声と
熱い唇
ほっぺただけど
キスって言うより
チューだけど
姫凪の甘い声が紡いだ言葉は
勘違いじゃ無かったら
告白__。
兄として?だよね?
でも姫凪の
あんな大好き聞いた事ない
あんな甘い声の大好き知らない
もしかして、に浮かれる
そしてそれ以上に戸惑う
応えたい。今すぐ。
"オレもだ"って
大好きだって
でも応えちゃったら
壊れちゃうよね
兄妹愛で済まされない
もう抑え切れない
姫凪を壊しちゃうよね
目を閉じてろ
開いちゃイケナイ
まだ大丈夫
見て見ぬふり出来る
お兄ちゃんで居られる
遠くなった姫凪の香りを
確認して
目を開く
唇があたった感触に
指を触れ
また、復活したバカムスコに
溜息を吐いた