第16章 近過ぎたキミ(及川徹)⚠兄×妹R18⚠
『あ、あの……』
「イヤ〜?」
色気ビーム止めて!
『え?いえ、そう言う訳では…』
でも、私には…
「やり〜!んじゃ、今日から
姫凪はオレの彼女〜」
待て待て〜ぃ!
ちょっと急展開過ぎて
頭がついてこれない
お兄ちゃん、助けてー!
お兄ちゃんに目を向ける
え?
凄く怖い顔をしてる?
目を合わせて懇願すると
「良かったね!姫凪!
まっつんはイイヤツだし!
仲良くね〜!」
さっきの顔から一転
満面の笑みでお兄ちゃんは
笑って言った
『…お兄ちゃん?』
本気で言ってるの?
そんなに嬉しいの?
さっきの兄離れの話は
本心だったんだ
私はお兄ちゃんの
お荷物だったんだ
「姫凪?どうしたのさ?
嬉しくないのかい?」
お兄ちゃんが笑いかけてくる
嬉しいもんか。バカ。
『ううん…
でも私彼氏とか要らないし…
まだよく知らないから…
もっと知ってから…で…良い…
ですか?』
痛い胸を抑えこんで出来得る限り
明るい声で言った