第16章 近過ぎたキミ(及川徹)⚠兄×妹R18⚠
「姫凪?何をボーっとしてるのさ?」
「及川の妹〜なに?」
部室から出て来た二人が
私を囲む
『あ、はい!
この間はお世話になりました!』
プレゼントを差し出して
頭を下げる
「そんな改まられると
照れんね〜」
頭を掻きながら笑う顔は
お兄ちゃんとはまた違った
カッコよさで少しドキドキした
「赤くなってね〜?」
松川さんの手が私の頬に触れる
『え!?あの!松川さんが
カッコよく、て!』
「お前可愛い過ぎか…
そんな直球で来られると
照れンだけど〜?」
私の言葉に少し赤い顔をして
頭を掻き
「姫凪ってさ?
彼氏いる?」
顔を覗き込んできた
『へっ!?』
「居ないなら
付き合わねぇ?
今んとこ俺フリーだし〜」
さっき照れた様な顔をしてた
松川さんが、余裕たっぷりの顔で
私に笑いかける
どっちが直球なんだか…
て、そんな事言ってる
場合じゃないから!