第15章 ♢先取りサプライズ(黒尾鉄朗)生誕記念 完結
そうです!
これは巷でよく聞く
サプライズとか言うやつです!
先方に電話をして
鉄朗にバレない様な時間のシフトにして
コソコソ稼ぐお金と
考えるデートプラン
あいにくゲーム仲間の
研磨にはバレてしまった事を除けば
計画は問題なく進行してる
そう思ってたんです
家庭教師先から出た途端
待ち伏せしてた鉄朗に
逢うまでは。
『では、今日はこの辺で』
そう言って家を出た私の目に
「お疲れ様ァ」
黒いトサカ頭
『え!?なんで!?』
「こっちのセリフ」
しかも怒ってる?!
いや、その前になんでバレたんですか!?
『なんで…居るんですか…』
慌てる私に
「第一声それですかァ?」
不機嫌な声が被される
確かに言われみれば失礼な話で
鉄朗が怒るのも無理はないのに
『だって……』
”ゴメン”が言えない