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夢幻回廊【弐】裏夢専用(ハイキュー・弱虫ペダル)

第15章 ♢先取りサプライズ(黒尾鉄朗)生誕記念 完結


「…あっそーですか
じゃあ聞かねぇ!」

あ…嫌だ…。

鉄朗の去っていく背中は苦手
昔、離れた時の事を思い出して
胸が大きくざわつくから。

追いかけようと
動かした身体を

「実力行使する!
覚悟しやがれ!!」

振り返った鉄朗が引き寄せる

『は…はい…!?
怒ってるんじゃ…!?』

まさか振り返ってくれると
思ってなかったから
思わず素っ頓狂な声を上げてしまう

「怒ってますぅー…でも…
…お前を置いていくわけねぇだろ?
懲りてんだよ。
約束したろ?
離さねぇって…
姫凪…チャント話して?」

『いや…でも…』

サプライズが……

一瞬過ぎった考えは
私なりに必死に考えた計画で
すんなり諦められる程
お安くない!

なんて想いは

「信じてても
隠されんのは辛ぇよ」

『いや!隠すとかそんなつもりは!』

情けなく眉を下げ
心なしか涙も零れそうな程
辛そうな
鉄朗の表情で
いとも簡単にどこかに
隠れてしまう

辛いとか
そんな想いさせてまで
強行する事なんか出来ない!
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