第15章 ♢先取りサプライズ(黒尾鉄朗)生誕記念 完結
大将は俺の問いには
全く答えを出さず
「意外と単純なのね
ネコチャン
悪いね、俺ヒマじゃねぇの
お も て な し
大事だろ?
じゃあなー」
ヌルリと気分の悪い
疑心を残して去って行った
どういう事だよ?
マジで大将と?
ソワソワする気持ちを
振り切るように
走って姫凪の家に
ダッシュするも
家に居たのは
姫凪の母親だけ
しかも
「今日は遅くなるのよ
実はあの子…」
トドメさされた。
家行って飯食って遅くなって
ヤル事は一つじゃね?
なにか続きそうだった
姫凪の母親の話を遮って
家を去り
その辺をブラブラ宛もなく歩く
木兎達に混ざる気はない
かと言って
一人で居るには
この日の空は寒過ぎる