第15章 ♢先取りサプライズ(黒尾鉄朗)生誕記念 完結
「ア?ネコチャン?
お前こそなにしてんだよ?
ここはお前の餌場かよ?」
振り返った大将が
少し驚いた顔を見せたあと
いつも通りのニヤケ笑いで
俺を見上げてる
いつもならヘラヘラ笑って
彼女に振られた弄りでもするんだけどな
今日は残念ながら
「別にィ?たださっき
ヘビ野郎が食い付こうとしてたのは
俺の餌なんですケドネ?
誰のオンナ誘ってんの?」
そんな余裕ないんだよ
寄るな
触るな
俺のモンなんだよ
「……フーン…?
姫凪のコト狙ってンだ?
可愛いモンなー
分かる、分かるよ」
「お前に何が分かるンですかァ?」
「お前が知らない事がじゃない?
お前こそ姫凪の事
全然知らないから
今俺に苛ついてんだろう?
違う?」