第75章 HIDE AND SEEK(影山飛雄)
アイツは話そうとしてたのかも知れない
でも上手くスラスラ話せる状態じゃなかった
国見と喧嘩すんなって言ったのも
それはアイツ自身
国見との事は終わらせて来たからだったのかも。
それを、俺は…
一人で勝手に暴走して
アイツを責めて
泣かして…
マジで最悪でしかない。
グルグル負のループが終わらない頭の中
出て来たのは
「…国見!俺をぶん殴れ!!」
「はぁ?!イキナリ何だ!?」
「全部が全部
俺が悪かった!
俺をぶん殴って
俺もお前をぶん殴って
それで全部チャラだ!」
あまりにもお粗末で
頭の悪いケジメ
「意味不明。
お前を殴んのは
躊躇わずやってやるけど
何で俺までお前に…」
「なんとなくだ!!
そういうの、漫画であんだろ!」
「…バカ…」
そうだけど!
はっきり言うな!
「まぁ、でも…
それでお前らの
無意味な擦れ違いが終わるなら
…まぁ、別に嫌ってわけじゃねぇけど…」