第75章 HIDE AND SEEK(影山飛雄)
キツく身体を抱きしめても
まだ震える布施の肩
「大丈夫だ」
そう囁くと
小さく頷き布施の唇が動く
そこから溢れた言葉は
「…国見、と?」
『ごめんなさい…』
予想を大きく上回る衝撃を
俺に与えた
キスが合意でなかったのは
分かる。
倒れた布施を
国見が助けたのも
俺が送って行かなかったからだ
布施のせいなんかじゃない。
分かってる、分かってるんだ
大丈夫、笑える
”国見のボケ”って
”布施は悪くない”って
笑わないといけないのに
俺の腕は布施の身体を
解放して
「…なんで、すぐ言わなかった?」
布施を責める言葉を吐き出してしまう
『…ごめん…言おうとしたんだけど
言い出せなくて…
嫌われるのが、怖くて…』
「隠し事…は、しないって約束した…
なんで、それを破った」
『私が全部悪い…の
だから…』
「だから?なんだよ?」