第75章 HIDE AND SEEK(影山飛雄)
一緒に居たい
気持ちはそっちへ傾いて
俺は布施の家のドアを叩いた
『早かったね!
ご飯作ってるから
上がって待ってて?』
エプロンを着けた布施に
迎えられリビングに通される
「布施…!」
その背中を引き寄せると
香る甘い匂い
『ご飯…まだ作りかけで…』
「分かってる。
少しだけ、だから…」
確かに感じる
布施の温もりに
揺れてる心を落ち着け様とするけど
ふと浮かんでしまった
「布施、隠し事ってなんだ?」
『え?』
「さっき、言ってた。
聞かせてくれるか?
このまま、聞きたい」
布施の言葉
忘れたフリをして
この温もりに甘える事も出来た
でも、胸が騒ついて
聞かずには居られなかった
聞いて、許して
笑い飛ばせば
この小さな身体の震えを
俺の心の騒つきも
「大丈夫だ。
チャント聞く
なんでも、聞くから」
止まる気がしたんだ