第14章 おくすりイカガ?(二口堅治)生誕記念 完結
「たーだいま。
チャント寝てー…ねぇのかよ!」
家に帰って見たのは
コート着て今にも出かけようとしてる
姫凪の姿
「なんで寝てねぇわけ?!
無理して悪化したらどうすんだよ!」
『だって…』
まだフラフラしてる姫凪を見て
頭に血が昇って
「なに!?治す気ねぇの?
バカなのかよ!?」
ついつい行き過ぎる言葉。
「サッサとベットに…」
力加減も考えず引っ掴んだ腕を
『そんな怒る事ないじゃん!!』
姫凪が声を荒げて振り払う
「逆ギレかよ!
大体オマエは…」
『何よ!起きたら堅治
居ないし!
帰ったのかとか不安だったのよ!
逢いたくて…探そうと思ったの!
なんで怒るのよー!!
もう!いい!寝ればいいんでしょ!?』
コートを脱いで俺に投げつけて
部屋に走って行こうとする
足が縺れて廊下に倒れる姫凪