第75章 HIDE AND SEEK(影山飛雄)
合わせる顔がなきゃ
ポストにでも
プリント突っ込んで
帰りゃ良い
そう思う冷静な自分も居たりする
会わなきゃ気まずい事なんかないのに
少しでも顔を見たいとか
思う気持ちもやっぱり強くて
ユックリ、でも確実に
足は布施の家の方へ
進みだしていた
フト目に入ったコンビニの看板
風邪ならなんかしら差し入れでも…。
山口の言葉を思い出して
足はコンビニの自動ドアを開く
肉まん…じゃなくて
ガリガリ君…でもなくて
女子が喜びそうなモン…って、なんだ?
いつも布施が
出してくれるお茶菓子を
思い浮かべながら
コンビニの中をグルグル回る
プリン?ゼリー?
クッキーにシュークリーム…
「…分かんねぇよ!
何食うんだ!?」
思わず上げた声に
「うっせ。
独り言は聞こえないように言え」
まさかレスポンスがあるとは
思わなかった
「…国見!?お前なにしてんだ!?」
「それ、お前が言うのかよ…」