第75章 HIDE AND SEEK(影山飛雄)
突っかかってくる
金田一を睨み返すと
「こらこら、学校で揉めないの。
国見ちゃんなら
用事があるって帰ったから
居ないよ」
呆れた声で及川さんが
俺達の間に入って来た
「用事?なんの?スカ」
「俺が知るわけないでしょ
とにかく校内には居ないから
残念だけど帰りなよ、飛雄」
他校の制服が珍しいのか
ざわざわ寄って来こようとしてる
野次馬ギャラリーを察し
及川さんが俺に帰るよう促す
「…分かりました、じゃあ」
国見が居ないんじゃあ
ここに居ても仕方ない
青城の練習風景が気にならないわけじゃないけど
今はそれより国見だ。
体育館に背を向け
来た道を戻る
国見の家は知らないから
手詰まりだ
いや、正確には
やるべき事はあるんだが…
カバンの中のプリントの
行き先は決まってる
行くべき所はあるのに
足は言う事を聞かない
また拒否られるかも知れないし
あんな事した後で
合わせる顔も正直ない