第75章 HIDE AND SEEK(影山飛雄)
危ねぇのは俺だし
これじゃただの変態宣言じゃねぇか、とか
自分でツッコミながら
キッチンで動く布施を眺める
揺れる長い髪
小さな身体のわりに
大きな胸
たまに合う大き目は
視線がぶつかる度に
恥ずかしそうに揺れて
逸らされる
…元々可愛いとは思ってたけど
こんな色っぽかったか?
卒業してから
少し会ってなかっただけなのに…
そこまで考えた所で
ふと過ぎった疑問
「なぁ、聞いていいか?」
『なに?』
「なんで入学式居なかったんだ?」
月島と山口の話では
今日からだったらしいし
『あぁ…ちょっと、ね
体調崩してて』
苦い笑いを溢して
コーヒーを運んで来た布施が
俺の目の前に座る
そうかさっき
走ったあと顔色悪かったのは
そのせいか
「そうか、悪かったな
さっきは走らせたり無理させたり。
もう大丈夫なのかよ?」
バレーしてないのは
そのせいか?って
続けようとして止めた