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夢幻回廊【弐】裏夢専用(ハイキュー・弱虫ペダル)

第75章 HIDE AND SEEK(影山飛雄)


思わず追いかけて

「俺が送るから良い!」

繋がれてない
布施の手を握った

ほのかに暖かくて
小さな手が緊張してるのか
力が入ってる

「なんだよ
送るなら最初から
そう言えば良いのに
じゃあな、布施さん!
また明日ー!」

あっさり引き下がった日向に
ホッとしたのも束の間

咄嗟に繋いでしまった手と手が
気まずい空気の中で
微かに揺れている

『影山くん、あの…送るって
本当?』

沈黙を破ったのは布施だった

「イヤか?」

ぶっきらぼうに応えた俺に

『全然!ただ…家、近いか
どうかも分からないのに
良いのかな、って…』

戸惑いながらも手は離さず
話す唇にとてつもなく
ドキドキする

「中学同じ校区なら
そんなに離れてねぇだろ
どこだよ、家」

必死にカッコつけて見せるけど
音が聞こえるほど
俺の耳は熱くて

『えっと…三丁目の…』

布施の手も熱かった
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